レスキューハブ
歌舞伎町

レスキューハブの活動

レスキュー・ハブは、風俗や売春などに従事する女性が抱える困り事の解決に向けた支援を提供し
困難な状況にある当事者が、希望をもって新たなスタートラインに立てるところまで伴走する団体です。

当事者の抱える困難の多くは、複数の問題が絡み合い、当事者一人や民間支援団体の力だけでは、どうにもならない複雑な状況となっていることが多く、可視化もされにくいという特性があります。 そこで、レスキュー・ハブは草の根で当事者とつながり、信頼関係を構築し、当事者が抱える問題が何かを把握することに注力します。そして当事者の同意を得て、その問題を解決できるリソースに最短距離でつなぐことで、当事者の抱える問題の解決を図っていきます。 分かりやすく言えば、「当事者を見つけ、草の根でつながるのは民間支援団体、最終的につながるのは公的機関」という構図です。なぜなら、当事者の中長期的な安心と安全を確保するには、行政やより専門性の高い機関(医療機関、法的機関等)による支援が不可欠であると考えるからです。

・犯罪被害や暴力、脅しなどを受けているのであれば警察や法律事務所へ
・妊娠や性感染症に罹患している可能性があるのであれば医療機関へ
・経済的な困窮や衣食住に係る問題であれば福祉事務所へ
・体を売らずに生活していきたいのであれば就労支援やスキルアップ研修などを提供する機関へ
・ネット上の画像や動画削除、AV等の販売差し止めなどであれば高い専門性を持つ団体へ

必要とされる支援への橋渡しとしての「ハブ」となることが我々のミッションとなります。
もちろん、外部につないで終わりではなく、当事者の希望によってはその後もつながり続けます。これらのことを実現するために、以下の2つを事業の中心に活動を行なっています。

『繁華街におけるアウトリーチ活動』
新宿区歌舞伎町エリアを中心に、性産業や水商売等に従事している女性への直接的な声かけと相談カードの配布を行い、顔の見える関係性を築きます。
『いわゆる夜職に従事する女性のための立ち寄り所の開設』
アウトリーチ活動と同時間帯に、トイレの貸出、携帯電話の充電、生理用品等日用品の配布、飲食物の提供、お話を伺える場所を開設しています。

現在の日本においては、いわゆる夜職や性産業に従事する方々への理解は十分とは言えず、自己責任論により、当事者も声を上げにくい風潮があります。
しかし、本人が環境を変えたいと願うのであれば、そこに至った理由を問うことは重要ではなく、必要とされる支援を提供する存在が必要です。
レスキュー・ハブは、声を上げられず、可視化もされにくい当事者に対して一歩踏み込み、当事者の主訴がかなえられるまで支援のステージを降りない覚悟を以って、活動に取り組んでまいります。

坂本新

代表挨拶

初めまして。代表の坂本新と申します。

この度は当団の活動にご関心をお寄せいただき、心より感謝申し上げます。
私は大学を卒業後、およそ20年を民間の警備会社にて勤務しましたが、そのうち10年弱を海外の日本大使館で警備、防諜等の業務に従事してきました。長期の駐在先はホンジュラス、ロシア、中国、出張では南米ペルーやコロンビア、エクアドル、さらにメキシコやキューバ、グァテマラといった中米・カリブ諸国にも足を運びました。
そして、行く先々の国で目にしたのは、生きるために性産業に従事せざるを得ない女性や子どもの存在でした。いわゆる「人身取引」の中でも「性的搾取」と呼ばれる犯罪被害です。

海外生活が長くなるにつれ、海外での事件や問題にも関心が高まり、先の人身取引問題だけではなく、紛争下における深刻な性暴力被害等にも目が向くようになりました。
元々、「誰かを守る仕事」にやりがいを覚え、警備会社に就職しましたが、営利企業である以上、対価を受けなければ「守る」というサービスを提供できません。しかし、支援を必要とする人々の多くは、自身を守るために必要な経済力を有しておらず、またそのための教育機会も与えられないまま、搾取の被害を受け続けているのが現状です。
「このような方々のために、利益度外視で動く人間が必要ではないのか」と考え始めたことが、今の活動の原点になります。

帰国後、日本国内を見渡してみると、国籍を問わず、搾取の被害に苦しむ方々が存在することに気付かされました。
社会に出てから20年、多くの貴重な経験を積ませていただきましたが、人生の折り返し地点が近くなるにつれ、残りの人生の時間を本当に意義のあることに使いたい、との思いが強くなっていきました。

私は人権や福祉などについて専門的な教育を受けた人間ではありません。「困難な状況にある方々のために働きたい」という思いはあるものの、それを実現する技量も持ち合わせていません。転職するには大きな不安と迷いがありました。
しかし、「世界で求められていることと、自身の思いが重なる場所がここではないのか」という思いと、「残りの人生、自分に言い訳しながら生きていくには長すぎる」という、転職の不安を上回る不安に背中を押され、42歳で企業を退職してこの世界に飛び込み、いくつかの団体での勤務を経て2020年にレスキュー・ハブを立ち上げました。

残された人生、困難を抱える方々のためにできること、求められることを、全力で行っていく所存です。 どうぞよろしくお願いいたします。

困りごとを抱えている皆さまへ

支援をします。ご相談ください

レスキュー・ハブは、主として風俗や売春などの性産業や、ガールズバー、コンカフェなどの水商売、また援助交際やパパ活などに従事することで被害に遭ってしまった、困った状況に陥っている、といった方々のお話を伺い、解決に向けた支援を提供します。
必ず解決する、というお約束はできませんが、ベストな方法を一緒に考えます。
まずは以下のいずれかの手段でご連絡をください。

・メールで相談 こちらのフォームからご相談ください。24時間受付可。原則、18時以降の受信については翌営業日以降の返信となります。
相談の件数が立て込んでいるなどの状況により、返信まで多少のお時間をいただく可能性があります。

・電話で相談 080-4688-5537     原則、08時から24時までの対応となります。
少人数のスタッフにより応対をしているため、電話がつながるまで多少のお時間を頂く可能性がありますことをご了承ください。

<これまで受けている主な相談事例> ・家族や彼氏、友人などから暴力を受けたり、性的な関係を強要されたりしている。
・風俗や売春など、性産業で働けと脅されている。
・夜職をやめたい、体を売らずに生活していきたい。昼間の仕事を見つけたい。
・妊娠したかもしれない、予期せぬ妊娠をした。
・性病に感染したかもしれない。
・家がない。今日、泊まる場所がない。安心して住める場所を見つけたい。
・風俗や売春をやめたいが、やめさせてもらえない。
・ネット上にある性的な写真や動画を消したい。
・AVへ出演させられそう、またはさせられた。契約を解除したい、商品の販売を差し止めたい。
・援助交際やパパ活などで、性的な画像を撮られてしまった。
・身に覚えがない借金を返せと言われている。

メディア掲載

2024.01.18
最新の活動情報などはStaffブログから見られます。
2024.01.14
夜職サミットに参加しました。
2023.12.14
2023年報道写真展に記事が展示されました。
2023.11.16
【政策提言活動】JNATIPの運営委員として、内閣官房主催の人身取引対策に関わる政府関係省庁との意見交換会に参加いたしました。
2023.04.27
TBSテレビ「Nスタ」に取り上げられました。「稼いだら店でも会える」歌舞伎町のホスト売春行為そそのかした疑いで異例の逮捕
2023.04.23
弁護士ドットコムニュースに掲載されました。歌舞伎町「立ちんぼ公園」に迷惑系ライブ配信者が殺到…実態つかめない「カオス化」に懸念も
2023.02.21
テレビ朝日 ABEMA TV ABEMA Prime に取り上げられました。歌舞伎町で増える立ちんぼの実態 歌舞伎町に立ちんぼが増えた?なぜ違法に流れるのか
2023.02.20
毎日新聞に掲載されました。歌舞伎町に立つ女性支える覚悟「この街を出たい」と言えるまで
2023.02.15
調布FMラジオ 玉響の月で取り上げられました。
2023.02.01
日刊スゴい人!に掲載されました。世界の大使館での警備経験を活かして、女性の生きづらさと闘うスゴい人!
2023.01.18
調布FMラジオ 玉響の月で取り上げられました。
2022.12.21
調布FMラジオ 玉響の月で取り上げられました。
2022.12.17
弁護士ドットコムニュースに掲載されました。歌舞伎町「立ちんぼ公園」で見た異様な光景「トー横キッズ」も流れてくる?
2022.12.15
読売新聞夕刊に掲載されました。夜の街で届ける希望 家出、売春で妊娠…苦しむ女性 支援
2022.11.03
東京新聞に掲載されました。届かぬ「夜の街」の福祉
2022.10.06
毎日新聞に掲載されました。歌舞伎町「トー横キッズ」と「立ちんぼスポット」
2022.07.02
都政新報社新聞に掲載されました。

寄付のお願い

私たちの活動に賛同いただける方へ

レスキュー・ハブは非営利活動法人です。 活動の原資は、皆さまからのご寄付や企業・財団などからの助成金、自治体などからの補助金などになります。 支援活動を継続するにあたり、以下のような経費が必要となります。

・アウトリーチで配布するグッズ(ハンドクリーム、汗拭きシート、ホッカイロ、クレンジングペーパー、ヘアケア用品等々)の購入や相談カードの作成費
・相談スペースや実務を行う場所の家賃
・相談者を様々な社会資源につなげるための交通費
・相談者の具体的な支援に係る経費(病院で検査や治療を受けるための医療費、必要最低限の衣服や日用品、飲食品等の購入費、居場所がない相談者を一時的にホテル等へ宿泊させるための宿泊費、支援で使用する車両のガソリン代や駐車場代、一人暮らしを始める相談者さんの部屋で必要となる最低限の家具や家電の購入費等々)
・支援や事務局業務を行う団体スタッフの人件費
・団体事務所やシェルターの家賃や光熱費
・団体事務所で必要とされる備品・消耗品の購入費.....など

                        

継続的な支援を提供するためには、安定した資金の調達基盤が不可欠となります。 困難の中にある方々が希望を取り戻し、新たなスタートラインに立てるよう、皆さまのお力をお貸しいただけましたら幸いです。
ご寄付は以下よりお願いいたします。

◆ 一般寄付(その時一回の寄付をするもの)
三菱UFJ銀行
  渋谷明治通支店(支店番号470)
  口座種類:普通口座
  口座番号:4225858
  口座名義:特定非営利活動法人レスキュー・ハブ
       トクヒ)レスキューハブ
◆ 継続寄付(任意の金額を毎月寄付するもの)
クレカ決済/銀行振込
※クレカ決済のプラットフォームは審査が通りましたので、追って共有します。
また、ゆうちょ銀行は4月中に開設手続きを終え、開設報告を待っているところです。

アウトリーチ活動のために

取材や講演などのご依頼も受付ています

困っている人たちに「こんな団体があるんだ」「相談できる場所があるんだ」と知ってもらうためには、メディアの皆さまのお力も必要です。
また私たちの活動に賛同してくださる人たちにリーチするためにも、活動を取りあげていただくのは意義深いこだと考えております。
今見ていただいているこのサイトも、メディアの記事を見つけてくださったホームページ会社が無償で制作してくれました。
取材や講演などのご相談がございましたら、お気軽に こちらのフォーム よりご連絡ください。

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